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和歌山県白浜町椿の戎島徹さん(68)は、地元に残る民話を基にした物語9編を手書きでまとめた。住民グループ「椿わがら会」が28日に椿小学校で開く催しで展示する。戎島さんは「地域にこんな言い伝えがあるということを知ってほしいし、絶やしてはいけないと思うきっかけになればいい」と話している。
わがら会では、住民一人一人を何らかの達人として認定する「椿マイスター」の取り組みを昨年から進めており、郷土史に詳しい戎島さんは「歴史マイスター」に認定されている。
9編は、地元の社団法人「椿共済組」が1965年11月に発行した「椿温泉郷」に載っている伝説が基本になっており、子どもの頃から小学校の教員や住職らから聞いてきた話を踏まえ、まとめた。1編ごとに付けるイラストは、同会代表の熊野幸代さん(43)が描いた。
戎島さんにとって、こうした伝説は身近な存在だったという。9編の一つに、ある淵から河童(かっぱ)が登場する物語があるが、子どもの頃は、内容に引っ掛けて淵での遊びが長引くと「河童に襲われるぞ」と親から注意されたという。9編はほかに、オオカミや天狗(てんぐ)が出てくる話などもある。
熊野さんは「マイスター制度は無理をせず、けれども諦めずに長く続けていきたいと」話している。
28日「わがら祭り」
椿小学校体育館で28日午前9時30分~午後3時半にある催しは「椿わがら祭り」。椿温泉で炊く湯豆腐を先着100人に振る舞う。地元で採れた野菜の販売やフリーマーケット、白浜町冨田の音楽家・湯川和幸さんによるピアノコンサートなどがある。
【物語をまとめた戎島徹さん(左)と、イラストを担当した「椿わがら会」代表の熊野幸代さん=和歌山県白浜町椿で】